みなさんこんにちは、BLより百合の方が読める菜っぱです。(基本的にストーリーとして面白ければなんでもよめますが)
読書の秋!と言うことで今まで読んでみたかった本を片っ端から読んでいます。
ののはな通信もその一つです。
めちゃくちゃ装丁が可愛くて好みな一冊です!!!
三浦しをんさんの代表作
もともと学生(中学生の頃)から三浦しをんさんの本は読んでいて、とても好きな作家さんの1人でした。
駅伝にかけた青春をかけた、「風が強く吹いている」や
映画化もした「船を編む」
が有名ですね。
2冊とも心揺さぶられる強さを持った本です。
泣く・・・・。
また三浦しをんさんはエッセイもとても面白く。。。
ビロウな話で恐縮です日記
なんかは何回読んでも腹を抱えて笑ってしまう一冊です。
エッセイの中には三浦しをんさん自身がBLを嗜んでいると言うことで様々な人間関係や分野に関心がある作家さんだと言うことが伺えます(とてもオブラートに包んだ表現にしてみました)
そんな方が女性同士の恋愛のお話を書いたらしい!と聞きなんだかキャー!キャー!と言いたいのをグッと抑えてきちんと時間ができた時にじっくり(舐め回すように)読ませて頂こうと思っていました。
三浦しをんさんは様々な種類の人間を細かく丁寧に描くという印象があります。
小さな機微や感情の動きを見逃さないので物語に厚みが出て、登場人物がより魅力的な人々に感じられます。
あと単純に出てくる女性が魅力的です。
可愛くてかっこよくて、チャーミング!!!
そんなお話を三浦しをんさんが書く女性同士の恋愛のお話がおもしろくないはずがありません!
と言うことでとってもとっても読むのが楽しみだったんです。
読んでから、こんなスンバラシイ小説があっていいのか!?と目をむきました。
本当に素晴らしかったんです。本当です(語彙力)
この小説の魅力を私に語らせてくださああああい!!!(圧)
小説の魅力
前半は百合パート
ここからネタバレ有りですので嫌な人は見ないように・・・↓
この小説は2人の主人公の手紙のやりとりのみで物語が構成されています。
二人の関係を覗き見しているような気分を味わえますね!
序盤は女子校生同士の友情から恋愛への変化、そして裏切り・・・。
そんな甘美な内容が描かれています。
名門カトリック女子学院で出会った2人。
純粋無垢でいいところのお嬢様なはなと
家はあまり豊かではないけれど頭脳明晰でクールなのの。
そんな二人から始まるストーリーです。
これはいい百合だああ!
と言う展開が続きます。
抑えきれず家族がいる中でとても百合!と叫んでしまいました(家族はなんのことやらって顔をしていたので性癖はバレていません)
しかし物語の真髄は後半の展開にあります。
百合が苦手な方も我慢して後半まで呼んでください・・・・。すごいので。
後半は大河ドラマ
後半、卒業した2人は別々の道を歩いてきます。
天真爛漫だったはずのはなは、外交官の妻として海外へ。
ののは東大を卒業後、ライターになりその日暮らしの生活を楽しんでいます。
学生時代華やかだったののが意外と地味な生活に収まったり(本人が納得している生き方なのですが)
おとなしく純粋だったはなが活発で、力強い意思を持った大人になったり・・・。
大人になる彼女たちの課程や成長が見えてきます。
大人になった彼女たちが自分はどうありたいのか選び、掴んでいくのか。
何を捨て、何を得るのか。
その選択は私たちに何か訴えているようです。
自分が同じ状況に立ったら、この選択をするかしないか考えた時、彼女たちの信念の強さに脱帽します。
状況と環境が変わっても、力強くしなやかに生きる彼女たちはとても美しく魅力的です。
(何が起こるかは読んでください)
人生のピークが過ぎても人生は続いていく。
そんな当たり前のことをこの小説は教えてくれます。
2人の甘やかな関係性が終わりを迎えても人生は続いて行くのです。
まとめ
この小説は人生のピークとその後の物語です。
大切な思い出がその後の人生にどう影響してくるのか。
最後のページは涙無くして読み切ることはできません。
いい百合小説の皮をかぶったとんでもない女性の生き様大河ドラマでした。
いい本だったなあと余韻にたっぷり浸っています。
ぜひお時間あったら呼んでみてくださいね。