※この記事はエッセイ漫画を書き始めた頃のものすごーく荒い絵柄の頃の記事です。
ああ、成長したな……という哀愁をお楽しみください。
遺品整理。
そう聞くとみなさんはどんなことを思い浮かべるでしょうか?
辛い?
苦しい?
諸々の感情はやっぱり巻き起こります。
だけど、それによって得るものも多々あったのででまとめてみました。
遺品整理の始まり
会社を辞め、フリーのライターとして仕事をしていこうと思ったとき、亡くなった祖母の家を掃除して仕事部屋にすることを思いつきました。
漫画やテレビなどの誘惑のない空間なら、自分自身と向き合って仕事ができるかな?考えたからです。
ただ、部屋を使い始めるのは容易ではありませんでした。
部屋の中には祖母の遺品が所狭しと詰まっていたからです。
人の遺品をかたずけるのは、思ったよりしんどい。
あふれるものたちを全てゴミだと割り切って捨てられてしまえば、苦しくないのでしょうが、それはとっても難しいことです。
散らばるもの一つ一つに祖母との思い出が溢れているから。
ものを見るたびに優しかった祖母の顔が思い浮かんでしまいます。
その一つ一つが、私に語りかけてくるかのよう。
あの洋服、よく着ていたな。
好きな野球チームをあの応援グッツで大声で応援していたな。
死んでしまう間際、あの介護用品よく使っていたな。
・・・・私はあの愛護用品を使っておばあちゃんの面倒をもっとみたかった。
私は片付けるごとに、手が止まってしまいます。
どうしても、祖母のことを思い出してしまうのです。
もっと、生きていて欲しかった。生きて私ともっと話て・・・。
ぐちゃぐちゃに泣いてしまい、手がなかなか進みません。
ものをただ捨てるのは簡単です。だけど、人の心や生きていた証のようなものが見えると捨てられません。
自分が死んだ後のことを考えてしまった
ふと、考えました。
私が死んだ時、遺品整理だけは簡単にすませられるようにしたいな。
誰かの苦しみを最低限にしたい。
そう強く思いました。
今まで私は、ものをたくさん所有していました。
あふれるものは私の心の満たされない様子を強く表しているようで、見るだけで苦しくなりました。
私、本当に必要なものを持っているのかな?
必要なものだけ持って暮らすってどれだけ簡素で気持ちがいいんだろう?
私は自分の持ち物を捨ててみることにしました。
自分の持ち物を整理してみた。
最初は下着の処分から始めました。
捨てやすい、というのもあるが一番の理由ですが私は生活に必要な分以外の数を所有してしまっていました。
自分の生活に必要な分のものを、必要な分だけ残して行く。
簡単だけど、結構難しい作業。
私はこの作業を続けて、もう1年半になります。
今も継続して行っていますが、自分の中で、ここだ!という最高の地点まではまだ到達していません。
以前読んだ、わたしのウチには、なんにもない。

わたしのウチには、なんにもない。 「物を捨てたい病」を発症し、今現在に至ります
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にはそういう状態をK点越えと表現していました。
まだまだわたしはK点越え、全然できていません。
だけども、ものが少なくなって、とても暮らしやすくなったのを感じています。
何か新しく動く時に、ものが少ないというのは本当に心地良い。
朝起きる、顔を洗う、髪を結うだとか日常の動きのなかに必要なものしかないってなんて簡素でスッキリしているんだろう!と本当に感動しました。
ものって必要ないんだな、と一つ気づけたのが遺品整理の思い出です。